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2025.11.12
秒速5センチメートル
人は空を見上げる時、
そこに何を見ているのだろう。
この映画は上からのアングルのカットが多い。
まるで何かが上から見ているかのように。
見ているとしたら
太陽だろうか、月だろうか。
それとも人工衛星か、
彗星1991EVかもしれない。
そしてそれに応えるように、
貴樹はよく上を向く。
空の上に「あの頃」を探して、
もう届かない言葉を考えて。
互いの存在を「思い出」にした貴樹と、
「日常」にした明里。
思い出は遠くにあるあの頃に
帰らなければ会えないが、
日常はいつでも横にいて、
一緒に歩んでいける。
ある意味では、思いが強かったのは
明里の方だったのかもしれない。
だが最後には、貴樹も前を向いて歩き出す。
言いたいことはたくさんあるようで、
実は少ない。
言いたいことが言えるタイミングは、
もっと少ない。
貴樹と明里も、あれだけすれ違っていて、
気づいたのは最後の一回だけだった。
上ではなく前を向けた貴樹は、
これからどんな言葉を残すのだろうか。
とりあえず私も、言えるうちに言いたいことを
ここに残しておこう。
松村北斗は声がいい。
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