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2026.04.10
ブゴニア
「全ての予測が裏切られ、
全ての恐怖が正解だった」
大手製薬会社のカリスマCEOであるミシェルは
ある日突然、2人組の男に誘拐・監禁される。
男たちの目的は、“エイリアン”に違いない彼女と
その仲間を地球から撤退させ、
人類を救うことだった。
否定するミシェルと、男テディの
平行線の議論は、次第に混乱を極めていく。
物語は、ミシェルとテディの
対話を軸に進んでいく。
始めは一貫した主張の水掛け論だったものが、
次第に双方の思惑と感情によって関係性を変え、
周囲の人間も巻き込みながら
複雑に展開していく。
論理と妄想の境界線で、
私たちはひたすら振り回されることになる。
劇場を出た今も息が上がったまま、
鳥肌が収まらない。
レールを外れたまま進んでいく列車は
最後まで軌道に戻らず、
線路のない野を削りながら、
未開の果てまで往ってしまった。
さらに、鳥の声や雨・雷などの
環境音のみが絶えず響く
エンドロールの演出が虚実を交錯させ、
作品が身体と生活に溶け込むように
侵入してくる。
これだけの物語と展開を、ほとんど2人の人物と
限定的なシチュエーションだけで
進めていける強度。
そして、展開の衝撃だけで終わらせない
繊細な心理描写と、
現代社会への風刺的メタファー。
それらと対比するかのような、
静的で美しいエンディング。
とにかく、映画館で大混乱してほしい。
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